尾道灯りまつりとはAbout Festival
主旨
嘉応元(1169)年に開港した尾道は、穏やかな“みなと”とともに発展し、東西に延びる尾道三山には、その発展により財をなした豪商の寄進により、最盛期81ヶ寺が造営されました。海岸沿いには常夜灯(燈明)があり、その燈明はそれぞれの寺へと続き、風の影響を受ける帆船(北前船)は、それら尾道三山の灯りをめざして入港してきました。
「尾道灯りまつり」は、その尾道繁栄の礎を現代に再現し、ほのかに灯るぼんぼりを通して“癒しのまち尾道”のぬくもりを体感しようとするものです。
市内の小中学校の児童・生徒らにより将来の夢や願いを描かれたぼんぼりを、お寺へと続く参道や海岸沿いに奉納していただき、そのお寺を核とした地域の歴史や文化、伝統を知ることから、自分の街に誇りを持ち、地域を愛する感性を育むことも期待しています。
目的
尾道発展のルーツを探るとともに、南北に広がる尾道市の各地域が誇れる財産を整理、調査し、磨きをかけ、その啓発と夜型観光地の取組によって、尾道市の活性化に繋げていくことを目的とします。
テーマ
「尾道」という地名の由来は「山の尾の道」とも言われ、運気を占う手段の一つであった風水学では、山なみを良い運気であふれる「龍の形」にたとえて、その土地の良し悪しを占いました。ここ尾道は、美しい山々に囲まれ、正に良い運気に囲まれた土地「龍の國」として占われ、癒しを与える町として信奉を集めております。
尾道灯りまつりでは、かつて先人が尾道の3つの山(千光寺山、西國寺山、浄土寺山)の山頂から見たであろう「常夜灯」の灯りを「ぼんぼり」で再現するとともに、連なる灯りの風景を幸運の印である龍に見立て、「龍の國・尾道」をテーマに開催します。
Around 30,000 lanterns light up in front of Onomichi Station grassy area, the entrance paths to temples, and so on.
The scenery with many lanterns reminds us of the night lights for cargo ships in the Edo era.